【徹底解説】リフォームで近隣クレームを生まない6・3・3の法則

『どうなってんだぁ~!!』

なんてリフォーム工事中にご近所から苦情が入ったらビビりますよね。

リフォームだから挨拶しなくても大丈夫。

なんて軽い気持ちで考えていませんか?

一生のお付き合いになる可能性の高いご近所とのトラブルは一生を棒に振るケースだってあります

そんな最悪のケースに発展しないようにリフォーム工事で近隣クレームを生まない秘密の法則をお教えします!

『6・3・3の法則』

・発生しやすい近隣クレームパターン

・近隣挨拶のステップ

・失敗しない業者選びのつのポイント

この近隣クレームを生まない6・3・3の法則を使って

リフォーム工事の近隣クレームをなくしましょう!

発生しやすい近隣クレーム6パターン

リフォームにおいて気を付けるべき近隣クレームは大別して6つ。

発生しやすい状況別にクレームの内容と基本的な対策をまとめました。

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1.駐車に関する問題

①無断駐車
リフォーム工事の敷地内に駐車スペースが十分確保できず、周辺の道路に路上駐車が目立ち、近隣から警察や会社にクレームが入る。

・敷地に十分な駐車スペースが確保できない場合は、周辺で駐車場を確保する。
・作業予定の業者車両を事前に調整し、確保した駐車場を使用させる
②一時停止車両
現場に配達にきたトラックが交通を邪魔して運転手よりクレームが警察に電話が入る。

・作業時間が計画できる作業用のレッカーやポンプ車の場合は、事前に占有許可と近隣挨拶を行い工事看板・誘導員を設置する。
・荷下ろしのような一時的な停車は、できるだけ荷下ろし用のスペースを敷地内に確保して対応する。
・止むを得ない場合は、現場で声をかけ誘導員(監視の依頼)をお願いして対応する。

2.仮設トイレ問題

①設置位置
仮設トイレを設置した次の日、「臭いがして迷惑!!」とお隣のお父さんが怒鳴り込んできた。

・仮設トイレの設置には近隣のお宅の配置・窓位置などを考慮し、事前に設置の相談をしておく。
・1日最低3回の清掃の実施とあわせて可能なら仮設トイレ内をコーキング処理し密閉化を図る。
②周辺配慮
仮設トイレを設置したところ「我が家の玄関先にトイレなんて置きやがって!」とお叱りをうけた。

・仮設トイレの設置の前に隣家の玄関や飲食店・自動販売機など視覚的な影響を及ぼすものが無いか確認しておく。
・どうしても設置の必要がある場合は事前説明・挨拶をし、できればスクリーンの設置などの視覚的配慮もおこなう。

3.境界問題

①不法入国(?)は境界線上で起こる
「人の土地に勝手に入りやがって!」突然なんのことか、わからなったがよく聞くと外壁工事で資材を運ぶ時に境界ブロックの上を業者が歩いていたらしい。

・事前に境界の確認を徹底しておく、境界線上にある共同のブロックであっても隣家には事前に了解をとっておく。
・境界杭のみで境界線が不明の場合は、あらかじめ糸を張って境界をわかりやすくしておく。
・敷地に余裕がなくどうしても隣家の敷地を通る場合は、事前に挨拶・承諾をとっておく。
②「近すぎる!離れて作れ!!」民法?建築基準法?
一部増築があるリフォーム工事で隣が「うちの敷地に近すぎる!離れろ!!」ってクレーム。建築確認はOKなのに・・どうすれば?

・確認申請と民法は別の法体系ですので建築確認が許可になっていても民法で制限された50センチは離す必要があります。
(※防火・準防火地域内や近接して建てる地域の慣習がある場合は可能)
・どうしても増築が必要な場合は隣家の承諾をとっておきましょう。(必ず書面で残す)
ココも注意!
・カーポートの配置も十分注意してください。雨や落雪なども含めて50センチ程度は離しましょう。
・新規で敷地境界から1m以内に窓を新設した場合、目隠しの設置が必要になります。

4.隣家問題

①工事中・生活の音問題
工事中や完成してから「うるさくて寝れないよ!」と隣のオヤジが乗り込んできた!

・事前に工程の説明を行い理解を得るとともに窓を可能な範囲で絞めて施工する。
・調整可能な範囲で作業音のする工事を最短に限定する。
・大規模な工事で足場をかける場合は防音シートを使う。
・給湯器・エアコンやエコキュート室外機の起動音は計画段階で十分な検討が必要。
特にリフォームでキッチンや器具を移動する場合注意が必要。
②臭いの問題
完成して間もなく「匂いがして窓を開けられない!」ってクレームがついた。

・排気フードの設置位置は計画段階で十分に検討する。
特にリフォームでキッチンや給湯器を移動する場合注意が必要。
③排気方向の問題
隣から「窓開けたら熱風が入ってきた!おかげで夜も窓開けれなくなった」という苦情をもらった。

・エアコンやエコキュートの室外機の設置位置は事前に十分検討する。
・設置後の場合は必要な距離を確保して防風用の塀などを設置する。
④視線も問題(プライバシー)
「新しい窓ができたら毎日覗かれているみたいだ!」って思ってもいなかったクレーム。

・計画段階で隣家との窓位置はシミュレーションしておきましょう。
・施工後の場合は、目隠しやガラスフィルムなどで対応することもあります。
⑤まさかの光が問題?
朝から強い日差しが部屋に差し込んで「眩しすぎる!!」贅沢な悩みにも聞こえるが立派な苦情でした。リフォームで取り付けたソーラーパネルから反射する光の問題でした。

・ソラーパネルの設置には反射光、落雪のリスクも含めて計画段階での検討が必要。

5.ローカルルール問題

建築協定
リフォームで建てたガレージに問題があると町内の人に指摘された。

・団地などによっては「建築協定」などまちづくりのルールが決められている地域があります。特に敷地境界・道路境界などの近くで建築物を考えている場合は事前に調査をして確認しておきましょう。
・ルールによって離れの距離の指定、高さの指定、色の指定、材種など指定などがありますので注意が必要です。

6.嫉妬が招く問題

①足を引くクレーム
「看板が設置されていない」「退避距離がないのでは」などの専門的なクレームが行政にされるケース。

・専門的な内容が含まれる行政に連絡のいくクレームは、ほぼ同業者。近所で仕事をとれなかった腹いせか嫌がらせ。もちろん法律的に問題がなければスルーする案件
ココも注意‼
異業種からの参入も多いリフォーム業では、建築知識・経験が圧倒的に不足している会社もあります。この場合は、違法建築をしているケースもあり是正勧告を受けて対応する必要がでることもありますので注意しましょう。
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近隣挨拶の3ステップ

リフォーム工事の工事量によって変わりますが近隣挨拶は非常に大切です。

挨拶一つあった、なかったでご近所との関係をギクシャクさせてしまっては、何のためにリフォームをしたのかわからなくなってしまいます。

挨拶だけで変わる人間関係、日ごろから気を付けて積極的にしたいものですね。

1.着工前に挨拶

①向こう三軒両隣(?)どこまで必要なの

・工事の際にご迷惑をかけそうな家は確実に着工前に挨拶しておきましょう。
工事の規模や期間によって程度がありますのでリフォーム会社の担当と打ち合わせをして一緒に廻りましょう。

②ツボを押さえた挨拶

・大規模なリフォームで工期のかかる工事の時は、町内会長・班長へもしっかりご挨拶しておきましょう。

2.工事途中に挨拶

ちょっとした気遣いでクレームを回避

・迷惑をかける道路の占有、大きな作業音のでる工事前など工程にあわせて直接ご迷惑をおかけしそうな家だけでも工事直前に挨拶をしましょう。
・対象となる工事が終わった後にもお声かけ程度で良いので挨拶をしておきましょう。
(※これらの挨拶は、施工するリフォーム会社で行うと思いますがご近所ですので自分の口で直接声をかけておきましょう。)

3.工事完成に挨拶

①着工前と同じ

・着工前にご挨拶した家は確実に工事完了の挨拶もしておきましょう。

②恩は必ず返す

・工事中に特段のお世話になった家(土地を借りたなど)があれば菓子折りを持って挨拶をしておきましょう。

失敗しない業者選びの3つのポイント

1.リフォーム工事の実績

施工実績を確認

・施工実例は必ず確認しましょう。餅は餅屋です!器具の入替メインの会社は器具入替工事。
建物に関係する工事は、増築・リノベーションの実績のある会社に頼みましょう。

2.施工現場の確認

リフォーム現場の見学

・施工現場は必ず見せてもらいましょう。施工がしっかりした会社は現場がキレイです。
現場の職人の教育もしっかりしてますので挨拶も徹底しています。
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3.営業(工事管理)を見極めろ

会社によって違いますがリフォームは比較的に一人の担当者が営業から工事管理まで行うケースがほとんどです。

だからこのパートナー選びがその後のリフォーム工事の成否に大きくかかわりますので、しっかり見極めましょう!

①メモ魔を選べ

・リフォーム工事は現場での対応や細やかな対応を求められます。日ごろからメモを取らない担当は要注意です!

②スピードは全てを制する

・スピード感の無い担当は、日々刻々と進むリフォームには不向き。
特にクレーム対応はスピードが命です。素早い対応ができないと大炎上なんてことも…

近隣クレームを生まないリフォーム工事とは

毎日顔を合わすご近所との人間関係。リフォーム工事をきっかけに悪化させてしまうなんて最悪です!

リフォーム会社は工事が終われば縁を切ることができても、そこに住むアナタはご近所との縁は切れません。

だからリフォーム工事で近隣クレームが発生しないように自己防衛の必要があります。

信頼できるパートナーと一緒に『6・3・3の法則」を使って近隣対策をして近隣クレームゼロのリフォーム工事で幸せを手に入れましょう。

今回の記事でアナタの家づくりが楽しくなることを祈っております。

 

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