【20代必見】わからないままで大丈夫?知っておきたい住宅ローンの基礎

「いつかはマイホーム」(なんかそんなキャッチコピーの車がありましたね)

いつかはマイホーム・・遠い夢のように感じている20代も多いのでないでしょうか。

「20代なんて結婚もこれからだし、家なんてまだまだ先の話」なんて高をくくっているアナタ

そんなのんきな考えでいると本当に家が必要になったときに冷や汗をかく覚悟はありますか⁉

衝撃

約30年にわたり住宅の営業をしてきた経験からハッキリ言いましょう。

住宅ローンなんて今知らなくても問題ないし、必要になってからでいいでしょ?は

大間違い!!

それではなぜ早いうちから住宅ローンを知っておく必要があるのか基本的なところから、ひも解いていきましょう。

住宅ローンのキホン

住宅ローンなんてほぼ全員が初体験。

だから知っていそうで知らない住宅ローンのキホンを一つずつ確認しながらみていきましょう。

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住宅ローンの相談窓口はどこ?

①不動産・建築会社経由

土地を買ったり、家を建てる時に不動産会社や建築会社が窓口になり相談するケース。(個人の不動産会社や工務店では、お客さまで準備してくださいってところもあります)

会社によっては提携ローンを取り扱っている場合もあり、通常より良い条件や審査が通りやすいなどのメリットがあるので活用したいですね。

資料の準備や申込書の記入アドバイスなど受けれるので手続きはスムーズ。ただし大手の不動産会社やハウスメーカーでは提携先が優先され選択肢が狭められたりします。

②銀行経由

銀行・信用金庫・ろうきんなど金融機関の融資窓口に直接相談にいくタイプ。

平日の時間が難しい場合は土日や夜間の相談会も開催されたりしています。また、会社によっては金融機関が会社に来て相談会を実施するケースもあり自分にあった方法を選べるのが魅力。

書類や申込みなど全て自分でおこなわなければならず、複数検討する場合は時間と手間がかかり慣れた人でないと面倒に感じてしまうでしょう。

③ネット経由

ネットバンクや銀行でも対応しており時間的な制約がなく調べたり、申込みもネットと郵送で手続きが可能。

ネット上で複数の金融機関の比較が可能で事前におこなう審査も含めスピーディーに進めることが特長。

ただし、内容を比較するには一定の知識が必要で目先の金利だけで選んでしまうと後悔するなんてケースもあるので要注意です!

住宅ローン 窓口

 

相談窓口メリットデメリット
①不動産・建築会社経由金利優遇や審査・申込みがスムーズ住宅ローンの選択肢が狭まる
②銀行経由銀行・住宅ローンの選択肢が自由手続き・種類準備が面倒
③ネット経由時間的な制約が少なく選択肢も広い直接の相談がしづらく知識が必要

住宅ローンで何が買える?

住宅ローンの対象ってなに?
住宅ローンで家一緒に車とかも買えないかなぁ~?
低金利が続く住宅ローンでは金利が1%をきったりしますから車や家電・家具も一緒に住宅ローンで借りられればなんて思ったりしますよね。
住宅ローンの対象になる工事や諸経費は借入する住宅ローンによって変わりますので検討している住宅ローンの対象を知っておくことが大切になります。
例えば住宅ローンの対象が違うA銀行とB銀行を比較すると
金額A銀行B銀行
土地代金1,000万円
土地の諸経費60万円
建築工事代金2,500万円
カーポート100万円
建築諸経費180万円
カーテン・家具・電化製品250万円
引越費用50万円
合計/借入額4,140万円4,140万円3,640万円
不足額0円500万円

さすがに車の支払いなど関係のないモノへ住宅ローンを使うことはできませんが、住宅ローンによって借り入れの対象はずいぶん違いますねぇ~。

A銀行とB銀行では表のように500万円も借りれる金額に差が発生するため、B銀行で進めるには自己資金として500万円を用意しないと計画が進めれません!

 

ココにも注意!

・住宅ローンは、同じ銀行でも商品によって全額借入可能なタイプと8~9割借入タイプと違う商品がある。

・住宅ローンの商品によって対象内容も変わるので商品ごとに検討が必要。

住宅ローンの担保をいただきます

少し刺激的なタイトルですが住宅ローンを借りるには原則担保は必要と思ってください。

商品的には無担保の住宅ローンもありますが金利や借り入れ条件が厳しくなるなどハードルが上がってしまいます。

それでは担保には何があるのでしょう。

原則対象の不動産物件になり。ひらたく言えば「土地」とその上に立っている不動産「家」が対象となります。これは借入の返済が終わるまで抵当権という権利が不動産に設定され、返済できないときは担保(土地+建物)をもらいますよ!という約束です。

(※土地が借地の場合は、建物だけというケースもあります)

住宅ローンの借入期間は何年まで?

一般には1年~35年払いで期間を決めます。

フラット50にいたっては50年払いも条件を満たせば選択することができますが支払いが終わるころ一体いくつになっているのかを考えると怖い!!

ライフサイクル

住宅ローンには審査がある

長期の返済が特長の住宅ローン。長期ゆえにしっかりとした審査があります。

●主な審査項目としては
・年齢(完済時何歳になるか)
・勤続年数(収入の安定性:1年以上/自営は3年以上)
・年収(返済に無理がないか)
・健康状態(保険の加入ができるか)
・担保物件(担保価値がどの程度か)
・事故歴(返済を踏み倒さないか)
通信費も注意!
高性能化するスマホは性能と比例して高価格化しており、購入の時に分割で買っているケースが多くあります。
電話代なんて遅れても止められる前に払えばOKでしょ。なんて考えていると住宅ローンが組めなくなります。
分割払いも立派なローンですので支払いが遅れたりすると知らないうちにブラックリストに載っちゃうかも!!

住宅ローンの金利にも種類がある

住宅ローンの金利が安い方が良いと思いがちですが同じ住宅ローンでも3つの返済方法によって金利が変わってきます。

3つの返済方法

全期間固定金利型

〇・・・返済期間中の支払額が固定され生活設計がしやすい
✖・・・金利設定が変動と比べて高くなる

変動金利型

〇・・・金利設定が最も低く設定されている
✖・・・半年毎に見直しされ支払額が変動する

固定金利選択型

〇・・・決めた期間返済額が固定され生活設計にあわせられる
✖・・・3・5・10年と選択でき長期になるほど金利が上がる

 

長期的な金利動向は専門家でも難しいもの。家族のライフサイクルをベースに返済計画を考えることが基本になります。

金利には隠れた優等生もいます!

一般的に多い返済方法が「元利均等返済」。それに隠れるようにもう一つ「元金均等返済」という返済方法があります。
返済の傾向として返済当初の方が返済額が多く、支払いが進むと返済額が減っていく支払い方法です。
総支払額は、元利均等返済より少なくなりますが当初の返済が多くなるため支払いに余裕のある人しか選びません。

フラット35はフラットでは無い!

フラット35という言葉を聞いたことがありますか?名前の通り固定金利で返済額が一定というありがたい住宅ローンです。

フラット35は各金融機関が窓口となって手続きがとれるのですが意外な事実の1つが金利は窓口の金融機関で違うという事実!!

ちなみに2020年6月の金利でみると
最低金利 1.290%
最高金利 2.030%
なんと! 0.74% も差があるんです!!
0.74%の差というと2,000万円/35年払い/ボーナスなしで試算すると
1.290%だと 毎月78,029円
2.030%だと 毎月85,063円
毎月だけで7,034円の差!
総支払額で(金利変動なしで試算)
2,110,284円の差になっちゃいます!
《金融機関ごとの金利はフラット35参照》

住宅ローンで必要なお金の話

お金を借りるのにお金がいる?

はい!お金必要です!

住宅ローンを組むには諸経費が必ず必要になります。ですからあらかじめどんな諸経費が必要か知っておきましょう。

■主な住宅ローンの諸経費
・事務手数料・・・住宅ローンの種類により金額は変わります3万円~借入額の1%程度
・保 証 料・・・前払いと金利に含めた支払いが選べます(金利に0.2%程度上乗せ)
・団体信用生命保険・・・標準で返済に含まれるが保険を手厚くするとプラスになる

まだまだかかる住宅ローンのお金の話

勉強

銀行に支払う諸経費のほかにも住宅ローンにあわせてかかってくる費用があります。

①火災保険:任意の保険で最長10年一括払いが可能。地震・家財保険も検討が必要

②印紙代:銀行とのローンの契約は「金銭消費貸借契約」といい印紙税がかかります

③つなぎ利息:土地の決済や建物の手付金など部分的に資金が必要な場合に発生します

④抵当権設定費用:土地と建物に抵当権の設定をするのにかかります

資金計画に諸経費もしっかりと計上して無理のない返済を心がけましょう。

まとめ

住宅ローンと一言でいっても実にさまざまな側面がありました。

振り返ってみると・・・

住宅ローンの窓口は3つ「不動産・建築会社経由」「銀行経由」「ネット経由」
住宅ローンの対象は「原則土地と建物+諸経費」※諸経費の対象は金融機関で違う
住宅ローンに担保は必要。無担保住宅ローンは条件が厳しい
住宅ローンの借入期間は1~35年。最長は50年
住宅ローンには審査が必要(スマホの支払いに気を付けて!)
住宅ローンの金利には種類があり金利もいろいろ
住宅ローンのフラット35の金利は窓口銀行で違う
住宅ローンを借りるとお金がかかる

住宅ローンの基本を知って、未来に向けて確実に準備をしていけば必ずマイホームの夢は叶います。(パートナーが見つかるかは責任がもてませんが)

住宅ローンは業者任せにしないで、家族の生活設計にあった内容で計画しましょう。

みなさんが知らないことで遠回りすることがなく、楽しく家づくりができることを祈っております。

 

 

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