「クラスター」「ロックダウン)・・・新型コロナウィルスのニュースに散りばめられたお役所大好きカタカナ言葉。たのも遠い昔コンサルをしていた時によく企画書に意味もなく使っていました(汗)
建築・不動産業界もご多分に漏れず大好きなカタカナ言葉。中古住宅の購入をお考えの方は『インスペクション』って言葉聞いたこともあるのではないでしょうか今回は、聞きなれないインスペクションの概要を解説します。
中古住宅で大切なインスペクションの意味
まず『インスペクション』とは、英語で調査や検査という意味です。住宅の状態を資格を持った専門家が検査して、住宅の欠陥などの有無を報告書を使って報告します。
イメージでいえば住宅の健康診断です。
中古住宅で行うインスペクションの対象箇所
住宅におけるインスペクションの調査対象箇所は、基本的に目視できる範囲に限定され対象部位は以下のようになります。
- 構造・耐久性に関わる部位(基礎、柱、壁、梁、床、床下など)
- 雨漏れや水漏れの可能性が高い部位(屋根、外壁、サッシなど)
- 配管設備(給水管、給湯管、排水管、換気ダクトなど)
- その他(ベランダ、雨どいなど)
基本は、前述のとおり目視の点検ですが床・壁についてはレーザー水平器などを使い計測し建物のゆがみや傾斜の有無を確認します。
基本的な調査対象は決まっていますが、調査会社により含まれる項目が基本以上の場合もあります。
中古住宅のインスペクション費用
インスペクション費用は、基本調査対象部位の調査費用と報告書作成費用で約5~8万円程度が多いようです。このほかにオプションとして小屋裏や床下への進入調査があり点検口などが無い場合、更に調査用の開口+修繕費用が加算されます。
また、中古住宅で増築などが繰り返された建物など基礎が細かく区切られている場合があり何箇所か開口工事の必要がある思わぬ金額が発生する場合がありますので事前に内容の確認と相談が大切です。
中古住宅におけるインスペクションのまとめ
不動産売買の重要事項説明の中で説明と告知、紹介が義務付けとなり耳にするケースが増えてきた『インスペクション(建物状況調査)』。
中古住宅を検討する場合インスペクションを受けている物件は、建物の状況を専門家が評価した報告書があり検討材料の大きな一つとなります。
また、インスペクション費用の負担は売主、買主どちらでもよく売主に取引条件の一つとして求めることもできます。最終候補で迷っていて専門家の評価を知りたいということで売主の了解のもと契約前に買主負担で調査することも可能です。