98%VS2%
これは地鎮祭(神式・仏式・キリスト教系など含む)を着工前に行う人と新築完成後に入居前家祓い(やばらい)を行う人の割合です。っと言いたいところですが色々調べてみたのですが具体的な調査資料が見つからなかったので住宅業界約30年のたの調べによる数字です。
実際業界の人に聞いても地域差があるにしてもほぼ同じような傾向にあります。
同じ神事であるにも関わらずナゼこのような差が生まれてきたのでしょう?
今回は、家祓いするべきか?そもそも家祓いって何するのかという疑問に回答する形で解説していきます。すでに新築して入居済みの方は、後半に神棚について考察していますので入居後の参考に軽く見ていただければ幸いです。
新築時の家祓いとは
まず家祓いとは、新築工事が完成して入居前にする儀式です。家祓いの他に新居清祓・入居前祓いなどと呼ばれ地鎮祭が工事の着工前に行うように新築後入居前に執り行います。
地鎮祭と家祓い2回も必要?
地鎮祭は、家を建てる土地の神様に、土地の利用を許可してもらうよう祝い鎮めます。 また、その土地に建てる建物の工事の安全と家の繁栄を祈願する儀式でもあります。
そう思ってしまいますよね!ところが家祓いにも必要とされる意味があるんです。
(ちなみに上棟式は神事でありますが大工の棟梁が執り行う場合がほとんどです)
新築または新たに入居する家での暮らしが平穏な暮らしになるように祈祷する儀式で家(場所)を清めます。
さらにお祓いとは「罪や穢れ(けがれ)」を取り払うための儀式です。
違う意味でやっぱりいるんじゃないの?
「罪」とは、日々の生活の中で無意識に犯してしまう、自然に溜まる埃のような罪のことです。そして「穢れ」とは、気枯れとも書き、気持ちが落ち込んで自分を責めたりすることです。
(心当たりのある人は、ご主人・奥様に内緒で罪と穢れを祓ってもらいましょう)
お祓いとはそのような埃(罪や穢れ)を掃除するようなことです。
新築入居前の家祓い、どこに頼むの?
家祓いは、氏神神社に依頼します。氏神神社とは、入居する家の土地を守っている神社で地域ごとに決められています。地鎮祭も原則的には氏神神社が多いのですが住宅会社によっては違う神社に手配しているケースもありますので事前に確認しておきましょう。
転居してくる関係で氏神神社が分らないときは各都道府県にある神社庁に問い合わせて確認しましょう。《神社本庁:神社庁一覧参照》
家祓いの料金と準備品は?
1.家祓い料金
相場的には地鎮祭と同程度の2~3万円が一般的で、これに交通費が加算されるケースもあります。小さな神社だと5,000円程度から執り行っていただけたりします。
地鎮祭と同じく御初穂料の表書きをしお渡しします。神社により「玉串料」「御祈祷料」などがありますので失礼のないように事前に確認しておきましょう。
御初穂料を渡すタイミングは諸説ありますが神主さん曰くどちらでも良いそうです。一番多いのは式が終わって「ありがとうございました」とお礼と合わせて渡されるケースだそうです。
神様に捧げるのだから最初との意見もありますがお気持ちが大事ですので形式は問いませんとのお話でした。(※大きな神社の場合、申込時に入金する場合があります)
土日料金が高くなったり、内容によって金額が変わるケースもあり。
見た中では、16万円+交通費もありました。
※信仰ですので高い安いの表現は適しませんが一般庶民の金銭感覚を表すのに高い安いの表現を使っています。ご了承ください。
2.準備するもの
神社によって変わりますので一般的な例としてご覧ください。
お米1合
日本酒1升
塩0.5合
魚(鯛などの尾頭付き)
乾物昆布・スルメ・海苔・鰹節
果物3種類(バナナ・みかん・りんごなど)
野菜3種類(大根・人参・茄子など季節のもの)
事前に神社と確認をしておきます。また、御初穂料によって神社で準備していただける場合もあります。
みなさん初めてのことですので神社に遠慮なくご相談ください。
家祓いの流れ
一般的な家祓いの流れです。地鎮祭を経験したことのある人ならほぼ同じ流れです。施主の出番は清祓いの儀と玉串奉奠です。緊張する必要はありません神主の指示に従って進めて行けば問題ありません。
開式の辞
新宅祭の開始を告げます。
修祓(しゅばつ)
祓詞を唱えることによって、参列者やお供え物を祓い清めます。
降神(こうしん)
祈祷(きとう)によって神様をお迎えします。
献饌(けんせん)
神様にお供え物を奉ります。
祝詞奏上(のりとそうじょう)
神様に願主の名、祈願内容など趣旨を奉告、家の繁栄の祈願をします。
清祓(きよめばらい)
祓詞(はらいことば)の奏上、各部屋を祓い清めます。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)
神様に玉串を奉り拝礼、祈願します。
撤饌(てっせん)
神様へのお供え物をお下げします。
昇神(しょうしん)
神様をお見送りします。
閉式の辞
新宅祭の終了を告げます。
神酒拝戴(しんしゅはいたい)
神前にお供えしてあった御神酒(おみき)を、参列者が頂戴する儀式です。
すべてが終わると木札かお札をいただきます。
お札をまつる神棚がない!!
家祓いも終わってお札を・・・って神棚ないじゃん!
そうです最近では神棚を設ける家が減ってきているのが現状。2012年:第一生命経済研究所生活調査では20~39歳で神棚がある家は19.5%!!新築における神棚の設置割合も若い人ほど下がる傾向・・
初詣には、嬉々として出かけるのに神棚は無い。
それでも初詣に行ってお札や木札を授かってくる人は多いが一体どうしているのだろう?
神棚がないときのまつりかた
お札をまつる場所
神棚がない場合は、タンスや本棚などでもおまつりすることができます。注意点は
- 寝かせて置かない
- 目線より高い位置にまつる
- 置く場所は清潔に
- 白い紙か布を敷く
- 文字の書いてある面を東または南に向ける
- 上を人が歩かない場所にまつる
日々のまつりかた
おまつりするとはお供え物を捧げて定期的にお参りするということ。お供え物はお米、お塩、お米です。できれば毎日お取替えしましょう。
お札の置き方
1.重ねてまつる場合
一番手前に神宮大麻(伊勢神宮のお札:天照)、次に氏神様(氏神神社のお札)、その後ろに崇敬している神社などのお札の順にまつります。
2.並べてまつる場合
中央に神宮大麻、向かって右に氏神様、向かって左に崇敬している神社などのお札
※お札の祭り方は神棚の一社、三社のまつり方と同じ
家祓いやる?やらない?
結論的に家祓いは、
やるもやらないも自由です。
実際やっていない家の方が多いですがもちろん祟りとか不幸が多いとか特段の差はないと実感していますが、学術調査をしたわけでないので因果関係は・・・
ただし知らないでやらないのと知ってやらないのでは後からの後悔が違ってきます!気になる方はイベント的楽しみが増えたと思って家祓いしてみてはいかがでしょうか。
この記事がきっかけに一生に一回の家づくりから後悔が消えますように。
新築や住宅を購入後にこの記事を見つけたアナタもしも心配性で心が繊細なら静かに✖ボタンを押してください。(また、別の記事でお目にかかりましょう) ■今回の記事は、次の方に読んでいただきたい内容です。①これから[…]