限られた予算で最高の家づくりをしたい!誰もがそう思うものです。土地と建物と諸経費の目安をつけて大体の建物の予算が決まればいよいよ施工会社選び。そこで予算に合う会社を選ぶ時に便利なのが『坪単価』という指標です。
今回は、大事な指標になる『坪単価』にフォーカスをあてて家づくりが初めてという人は必読の会社選びで失敗しないポイントを大公開します!
建物の金額を面積で割ったものでしょ。
坪単価65万円の会社なら30坪くらいの
家が建つんでしょ。
その考えで会社選びをすると大変な事になりますよ!
初心者必見!坪単価とは
家づくりのスタート段階は、ハウスメーカー、ビルダー、工務店、設計事務所など、どこで選べばいいか悩みがちです。その時に基準になりやすいのが雑誌やWeb広告でみかける「坪単価」です。《施工会社の選び方が知りたい方はコチラ》
それでは「坪単価」とは、いったい何を示す数字なのでしょう?
一般的な坪単価
一般的な認識の坪単価は、「延べ床面積」を基準に計算します。
例えば、延べ床面積 30坪の家が2,000万円で出来れば、
2,000万円 ÷ 30坪 = 66.7万円/坪 となります。
これを見るとママさんの言ったことも間違いではないと言えます。
ローコスト系の坪単価
ところが他の会社では、別の基準で「坪単価」を計算するケースがあります。
たとえば、某〇〇ホぉ~ムでは、施工面積を使って計算をしています。
(施工面積を工事面積と呼ぶ会社もあります)
一般的な坪単価の計算は、建築費÷「延べ床面積」=坪単価でしたが、ローコスト系でよく使われる坪単価は、建築費÷「施工面積」ですので例えば先ほどのプランでもベランダが1坪、玄関ポーチが1坪、吹き抜けが2坪あったとすると
同じ間取りでも施工面積は、延べ床面積30坪+ベランダ1坪・ポーチ1坪・吹き抜け2坪で34坪となります。
そうするとこの建物の坪単価は 2,000万円 ÷ 34坪 = 58.8万円/坪となります。
なんと!あっという間に66万円してた坪単価が58万円へと変わりました。
本当のカラクリは、これからです!
闇に隠された坪単価の秘密
計算の元になる面積が二つあることだけで驚いてはいけません。本当の闇(複雑な内容)をこれから一つずつ計算しながらみていきましょう。
①消費税
これも基本的な確認事項ですが10%と大きいだけに要確認です!
例えば、先ほどの2,000万円の建物予算が建物本体価格だとして税抜きだとすると税込価格は2,200万円になり
建物価格 2,200万円 ÷ 30坪 = 73.3万円/坪 となります。
200万円のオーバー
②付帯工事
これは各会社で内容が変わりますので一例としてあげると
・給排水設備工事 50万円
・地盤改良工事 120万円
・照明器具工事 40万円
以上の工事だけで 210万円になります。これを①の計算にプラスすると2,410万円
建物価格 (2,200万円+210万円)÷30坪 = 80.3万円/坪
累計 410万円のオーバー
③追加工事
追加工事も各社内容が変わりますので一例として
・グレードアップ工事 180万円
・空調工事 60万円
・カーテン工事 40万円
三つの工事合計で280万円。②にこれを加えると3,090万円で
建物価格 (2,410万円+280万円)÷30坪 = 103万円/坪
累計 690万円のオーバー
ついに坪単価100万円を超えました!!
坪単価を上手に使う方法
坪単価で確認すべき内容
- 消費税
- 付帯工事
- 追加工事
- その他(設計・申請費用など)
具体的に建築会社を選ぶ時は、まず総体資金を作ったうえで建築費にかけれる予算の大枠を掴み建築会社の営業に建築予算の相談をして具体的な資金計画を作成してもらいましょう。
■参考資料■
会 社 名 | 坪単目安 |
スウェーデンハウス | 80~100万円 |
へーベルハウス | 70~80万円 |
積水ハウス | 50~80万円 |
ダイワハウス | 40~80万円 |
セキスイハイム | 65~75万円 |
ミサワホーム | 65~75万円 |
ヤマダ・エスバイエルホーム | 55~65万円 |
桧家住宅 | 40~60万円 |
ユニバーサルホーム | 40~50万円 |
タマホーム | 30~40万円 |
アイダ設計 | 30~40万円 |
レオハウス | 25~50万円 |
住宅産業新聞社の情報をベースに要約