ご主人のタバコが禁煙になり
スーパードライが発泡酒に変わり
奥さんの美容室の感覚が広がり
夕飯のおかずが一品減らしたりして苦労してきた新築計画
資金計画も毎月の返済ベースで綿密に組んでいるのに・・・
契約しないとわからない工事
それが地盤改良工事
契約が終わらないと敷地で調査ができないため
契約してから想定以上の改良工事で
もう一度プランや資金計画を見直すなんて悲しすぎますよね。
今回は、そうならないために地盤改良工事の基礎と失敗しないための方法を特集しました。
住宅に携わって約30年の経験から失敗しない地盤改良のポイント徹底解説します。
①地盤について事前にすること
②地盤改良工事の種類とメリット・デメリット・予算
③地盤調査のセカンドオピニオンについて
地盤改良が必要な土地の見分け方
②売主の許可を得て事前に地盤調査を行う
③アプリを使って調べる(簡易)
地盤改良工事の種類
地盤調査の結果、改良工事が必要な場合どんな工事があるのでしょう。
住宅の施工会社任せでなく、自分でもどんな工事があるのか事前に知ることは大切です。
各工法毎の主なメリット、デメリット、予算の目安をまとめましたのでザっと目を通しておきましょう。
各工法は、筆者が実際に担当した新築で施工された工法です。各会社によって名称・工事内容は変わりますが大きく分類するとこのようになります。
表層改良安定処理工法
・表層の改良工事のため施工費用が抑えられる
デメリット
・施工者のスキルにより品質が変わる
・傾斜のある土地では施工が難しい
予算目安(木造2階建30坪程度)
・約40~60万円程度
柱状改良セメントコラム工法
・ポピュラーな改良工事で比較的予算が抑えられる
・支持層が深い場合も効果がある
デメリット
・施工する土質により品質にバラツキがある
・将来的に土中の改良体が問題になる場合がある
予算目安(木造2階建30坪程度)
・約70~100万円程度
ピュアパイル工法(杭状地盤補強)
・土質による品質のバラツキがなく安定している
デメリット
・小口径なので支持体が多くなる
予算目安(木造2階建30坪程度)
・約70~90万円程度
ハイスピード工法(砕石圧密工法)
・天然石を使うので資産価値に影響を与えない
・液状化を抑制する効果が期待される
デメリット
・費用がやや高めになる傾向
・取り扱いをする会社が少ない
予算目安(木造2階建30坪程度)
・約90~120万円程度
小口鋼管杭工法
・杭の品質が安定している
・施工する重機が小型で狭い土地でも施工できる
デメリット
・支持層がないと施工ができない
・施工方法によって振動や騒音が発生する
予算目安(木造2階建30坪程度)
・約80~110万円程度
EPS工法(地盤置換工法)
・支持層が深い土地でも対応が可能
・振動の低減や断熱効果など付加価値が高い
デメリット
・他の改良工事と比べると費用が高い
・取り扱い会社が少ない
予算目安(木造2階建30坪程度)
・約90~120万円程度
2003年2月に施行された法律で、六価クロムなどの汚染物質が発見されれば、土地所有者が自費で土地を浄化しなければならないというものです。
(柱状改良工事の中で第2特定有害物質の六価クロムが溶出場合があるため。基本は環境基準以下になるように調整しています)
地盤改良で迷ったら
契約した住宅会社から地盤調査の結果
「想定より軟弱地盤で計画より改良工事費がかかります。」
当然のように言われても「ハイわかりました」
なんて余程資金的に余裕があるか、絶対の信頼がないとなかなか言えないですよね。
そんな時は、住宅会社に相談して了解の上で地盤調査のセカンドオピニオンを使ってみましょう。
地盤調査データをもとに専門家が判定してくれます。嬉しいことに調査データを使っての解析は「無料」で行ってもらえます。
そして驚きの数字が
改良工事判定物件の約54%が、
改良工事「不要」と判定されています。
2017年9月30日時点[地盤ネット]判定実績
会社によってはセカンドオピニオンの制度を持っていたり、提携している会社もあります。
『そうだ!家を建てよう!!』そんな人生の転換期をむかえた時あなたは先ず何から始めますか?じっくりWebや専門誌を読んでしっかり予習してからスタートしますか?それとも、とりあえず総合展示場に[…]