”失敗しない家づくり”【魂は細部に宿る外部水栓編】

みなさんは「外部水栓を制する者は建築を制する」という格言を知っていますか？

たのは知りません。

今回は、いがいに後回しになったり、有る無し程度で終わってしまっているニッチな部材【外部水栓】にスポットを当てます！今回の記事を読んだあとにきっとあなたは、「建築を制した」気分となり心の中でそう叫ぶでしょう。（たの調べ）

今回の記事がためになる人の特長
・外部水栓は、有ればそれでいいと思っている
・車や水やりに使うだけだから庭にあればいいと思っている
・そもそも無くてもいいと思っている

そもそも外部水栓とは

みなさんは由緒正しき外部水栓の歴史をご存じでしょうか。その起源は手水に由来し神社などの聖域を訪れる際に身を清めることを目的に設けられていた手水舎を源流としています。という冗談は置いておいて。
外部水栓は、その字があらわす通り家の外部空間に設けられた水栓のことで種類は、大きく分けると二種類「埋設型」と「立水栓型」です。

埋設型水栓

埋設型水栓は、地中に埋められた形になっておりフタを開けて中に埋設されている水栓を使う形態を指します。

メリット
・不要な時はふたを閉めることにより水栓自体が目立つことない（スッキリする）
・子供が使いづらくいたずらしづらい

デメリット
・開け閉めが面倒で毎回かがまなければならない。（年をとると体感する苦痛）
・内部に水や泥などが堆積して手が汚れる
・設置場所にあわせて計画しないと車によってフタが破損する

立水栓型

立水栓は俗に水栓柱とも呼ばれ柱状の部材に蛇口が付いたものです。蛇口が二つ付いたものなどいろいろな形態の立水栓が存在します。

メリット
・立ったまま使え作業性が良い
・常に見えるため管理がしやすい

デメリット
・常に見えるためモノにより目立つ
・子供も容易に使えるためいたずらの格好の標的になる

八百万の水栓たち

それでは、ここからは設置する場所によって変わる水栓の機能を整理してみましょう。

■ガレージ付近orカーポート付近
・洗車時ための散水用
・清掃用の散水用
・植栽の散水用

■玄関ポーチ付近
・清掃時の散水用
・植栽への散水用
・帰宅時などの手洗、足洗用
（ワンちゃんの足ふき用）

■庭周辺
・植栽への散水用
・BBQの時の調理、洗い物用

■勝手口付近
・周辺の清掃用
・ゴミ箱などの清掃用

紹介した外部水栓の必要とされる機能にあわせて「埋込式水栓」「立水栓」と選べば良いわけですが合わせて、せっかく設置する立水栓についてはデザインや形状も是非検討を加えてみては、いかがでしょうか。

このくらい大きいと設置場所は、お庭限定になりBBQなどに大活躍しそうです。扉付きのガーデンシンクは、チョットしたガーデン用品の収納にも使えて便利です。ちょっと外部水栓的な使い方は逆に使いずらい商品です。

手洗いタイプだとエクステリア計画のなかで玄関ポーチ付近に設置できれば毎日の帰宅時の手洗いに活用できます。ラティスや木製の目隠しと相性が良い商品です。イングリッシュガーデンなんかにはあいそうです。

上下２箇所に蛇口のあるタイプは、一つは植栽の散水用、またはワンちゃんの足洗用として活用できます。人気のシンプルでスマートな建物にピッタリです。色も選べて家のテイストに合わせやすくなっています。

玄関先の風景に溶け込むシンプルなデザインの水栓柱ならデザインと機能性を両立します。

この他にもすべてオリジナルで製作することも、もちろん可能です。当然組み合わせによっては高額になることもありますが逆にDIYで自分たちらしい水栓を作ることも可能です。

外部水栓まとめ

今回の記事でみなさんに知ってもらいたいことは、１つ！

「外部水栓を制する者は建築を制する」

　それは何故か⁉

住宅の新築は、常にコストの中で希望を最大化する選択の連続です。（資金計画については）ついつい間取りや設備に気がいってしまいあれば良い程度で外部水栓を考えがちですが考えて下さい。どんなにお金をかけた家でも家の前に樹脂製の安っぽい立水栓があったらどう思います？

百年の恋も冷めてしまう気がしませんか。そうです建築は、細部にこそこだわると来客は「おっ！こいつセンスいいな。こんなところまでこだわって」そう思うものです。

外部水栓もこだわっていいんです。

いや！こだわるべきです。そして色々なデザインの水栓がある事を知ってください。知っていて採用しないのと知らないで採用しないでは、満足度が天と地の差になります。

参考

KAKUDAI　　　水栓や洗面器など水回りの会社です
SANEI　　　　 　　　　〃
タカショー　　　エクステリア商品を扱う会社です