大きな1LDKにリノベーションしようと思ったら注意するべき3つのポイント【戸建住宅編】 

アパートに住んでいた時は広いと思っていた8畳のリビング。いざ住んでみるとテレビとソファーなんて置いたらもうギュウギュウ感半端ない(;^_^A
つなげて使えば便利かなって思ってみていた6畳の和室もリビングとつなげて使うこともなく、薄暗ささえ感じる始末。

このさい二つの部屋を合体して1つの大きなLDKにリノベーションしよう!

そんな計画をお考えのアナタ!リノベーションのプランやインテリアを考える前に3つのチェックポイントを検討しましたか?

もしも3つのチェックポイントを検討せずにリノベーションを考えているならもう一度落ち着いて3つのチェックポイントを考えてからリノベーションの計画を進めましょう

1.リノベーション前に構造をチェック

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①リノベーションをする建物の確認申請図面or構造のわかる平面図の準備

住宅を新築した時、または中古住宅として購入した時に貰っているはずの図面です。中古住宅の場合は確認申請に使った図面が無いケースがあります。この図面により木造(軸組・枠組・パネル)、軽量鉄骨、重量鉄骨、RC造など建物の基本的な構造を知ることができます。

リノベーションを考える時に一番重要になるのが構造のわかる図面です。なぜかというとリノベーションの場合間取りを変更する工事が主だった工事になりますので柱や壁が構造にそのように関わっているかを知ることが工事金額にダイレクトに反映されるからです。

簡単に部屋をつなげるだけだからなんて考えて見積もりを取ってみてビックリなんてことは良くあるので要注意!

図面ですが会社により表記が若干違ってきますので図面内に凡例があるはずですので参照してください。ちなみに参考図面だと柱と柱の間に○に/や×が筋交い(スジカイ)といわれる耐震性を持たせる構造材が入っている場所になり、柱が○で囲ってある場所が通し柱です。この印のある壁や柱を取る場合は要注意です!原則とすれば取れない場所でとる場合には、構造チェックを行い耐震性を確保する工事が必要となります。

また、伏せ図と呼ばれる構造のわかる図面があるとリビングに梁を現しで見せれるかとかの検討もスムーズにできます。(建築した会社がわかれば図面をもらうことも可能です)

②リノベーションプランの前に現地調査

自分たちの要望をまとめたら専門の業者に相談となりますが、この時に現地調査をしっかりしてもらいましょう。ご自分で行うことも可能ですが今後の工事にも絡んできますのでプロの目で最低でも工事予定箇所の現地調査をやってもらいましょう。
◇主な調査項目
・部屋の採寸(間取り、開口部寸法、天井高さなど)
・構造材の確認(柱の寸法、傾斜の確認、筋交い位置など)
・床下の調査(高さ、仕上げ、腐食状況の確認)
・電気配線の確認(スイッチ、コンセント、照明、電気容量など)
・周辺環境の確認(隣家との離れ、窓位置など)
・その他(ガス・給排水などの設備、水道口径)

最低でもこのくらいの項目は調査してもらいましょう。どれも後からではプランや工事に影響がでて予定外の金額の増加につながってしまいます。

リノベーション業者の見分け方
リノベーション・リフォーム工事業者の中には、異業種から参入した会社もあり建築のベースができていない会社も少なくありません。なぜそのような会社が参入できるかというと工事金額が500万円未満の場合建設業の許可が不要とされているからなんです。リノベーションは構造の変更を伴う工事が大半ですので建設業の許可を持った会社に相談しましょう。
また、プランの相談をしたときに現地調査もろくにしないでプランをしてくる会社は最初に検討から外して良いでしょう。可能であれば工事個所だけでなく建物全体の住宅診断を受けておくと将来のために良いでしょう。《住宅診断(インスペクション)については

 

2.リノベーション前に断熱を検討

大きな1LDKにリノベーションすると出てくる見えない問題が断熱問題です。いま現在の断熱レベルは家によって違いますが大空間になる分、確実に冷暖房効率が求められます。
いま現在の住まいに寒さを感じている場合は平面的なプランと合わせて断熱性能に目を向けましょう。せっかく大きくしたLDKが寒くて後々区切るなんて本末転倒にならないように。

《LIXIL ココエコより》

家全体の断熱化が理想ですがLDKのリノベーションにあわせてLDKだけでも部分断熱できれば快適性は雲泥の差です。イメージはLIXILの部分断熱リフォームココエコのイメージ図です。断熱は天井・壁・床+開口部を強化することが基本になります。断熱の方法は建物の構造により変わりますので専門業者にご相談ください。

3.リノベーション前にシロアリ工事は必須

床下の点検と同時に必ずやっておきたいのがシロアリの調査です。(調査自体はシロアリ専門業者で無料で実施してもらえます)シロアリの調査を実施すると次のことがわかります。

①シロアリによる食害
②材料の腐朽状況
③床下の湿気
④床下の換気状況

この調査によりシロアリ駆除はもちろんですが、床下の湿気対策が必要な場合は防湿フィルム+防湿コンクリートなどの対策が必要なこともあります。

また、シロアリの駆除の前には必ずどんな薬剤を使うのか、保証期間と保証内容の確認は確実に行いましょう。

3つのポイントを押さえてリノベーション

構造の変更がともなうリノベーション工事。リノベーションのイメージばかりが先行して入居してからこんなはずじゃなかったなんて後悔する前に3つのポイントを事前に検討しましょう。

リノベーション工事をする前に注するべき3つのポイント

1.リノベーション前に構造チェック
2.リノベーション前に断熱を検討
3.リノベーション前にシロアリ工事は必須

今回紹介した内容は、業者とすればどれもごく当たり前のことです。
リノベーションを初めて考えている方は「どんなところにたのめば?」「間取り以外に何を考えれば?」そんな疑問を持ってリノベーションに二の足を踏んでいる人も多いでしょう。
そんな方は今回の注意すべき3つのポイントを思い出して計画を進めればリノベーションもスムーズに進みます。あなたが思い描いたリノベーションに自信をもって踏み出しましょう!

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